【英検対策】2級合格に向けた対策を一次試験・二次試験ごとに解説!
英検2級は大学入試や就職活動でも有利に働く資格です。
しかし、合格するには高校卒業程度の英語力を身につけたうえで、試験形式を正しく理解し、戦略的に対策する必要があります。
この記事では、英検2級の一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と、二次試験(面接)の対策を、大問ごとに解説していきます。
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【この記事で分かること】
・英検2級の一次試験の対策方法
・英検2級の二次試験の対策方法
・英検2級の対策でよくある疑問
英検2級の一次試験対策を大問ごとに紹介

英検2級の一次試験は「リーディング」「ライティング」「リスニング」の3つの技能で構成されています。試験時間はリーディングとライティングを合わせて85分、リスニングが約25分です。
なお、2024年度からはリーディングの一部問題が削減され、ライティングで英文要約問題が1題追加されました。そのため、従来よりもライティング対策を重視する必要があります。
まずは、以下の表で各技能の出題形式と問題数をしっかりと確認し、これから挑むべき試験の姿を明確にイメージしましょう。
| 技能 | 大問 | 問題数 | 時間目安 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 短文の語句空所補充 | 17問 | 85分 |
| 長文の語句空所補充 | 6問 | ||
| 長文の内容一致選択 | 8問 | ||
| ライティング | 英文要約 | 1問 | |
| 英作文 | 1問 | ||
| リスニング | 会話の内容一致選択 | 15問 | 約25分 |
| 文の内容一致選択 | 15問 |
一次試験の合格基準スコアは1520点(満点1950点)、二次試験は460点(満点650点)、正答率にして約6割程度です。また、英検協会HPでも、以下のように記載されています。
| 2016年度第1回一次試験では、 ~省略~ 2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。 |
そのうえで、自信を持って合格を勝ち取るには、7割以上の正答を目指して学習を進めるのが理想です。
なお、英検の合否は「何問正解したか」という素点ではなく、CSEスコアで合否が決まります。CSEスコアは各回の試験の難易度に応じて調整されるため、同じ正答数でもスコアが変動する場合もあります。
英検2級のリーディング(長文)対策
2024年度の形式変更にともない、リーディングの問題数は38問から31問に減少しました。しかし、リーディングとライティングを合わせた試験時間に変更はありません。ライティングを解く時間を十分に確保するには、リーディングをこれまで以上に速く、かつ正確に解き終える必要があります。
短文の語句・空所補充
リーディングセクションの冒頭17問は、短文や会話文の空所に適切な語句を補充する問題が出題されます。
■解答のポイント
英検2級に合格するには、約5,000語(高校卒業程度)レベルの語彙力が必要です。
短文や会話文の文脈を素早く理解し、空所に最も適切な選択肢を選ぶ力が求められます。
■おすすめの勉強方法
英検2級に特化した単語帳を1冊用意し、徹底的に繰り返しましょう。
どの単語帳を選ぶかよりも、1冊を完璧に仕上げるほうが効果的です。
■解答時間の目安
解答時間の目安は全体で10分程度です。
ここで時間を使いすぎてしまうと、長文問題やライティングを解く時間が少なくなってしまいます。
分からない問題に固執せず、次の問題へ進む勇気も必要です。
■過去問
実際に2024年度第2回に出題された問題を見てみましょう。
| (1) When Ron walked through the dark kitchen, he stepped on a soft, wet ( ). He found out that his daughter had accidentally spilled some yogurt. 1 substance 【物質、物体】 2 drawing 【絵、図】 3 landscape 【風景、景色】 4 criminal【犯人】 ※実際は、英単語の横に日本語訳は記載されていない |
引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■考え方
| ①英文を読んでイメージを掴む 1文目:「ロンが暗いキッチンを歩いていると、彼はやわらかく濡れた( )を踏んでしまった。」 2文目:「彼は娘が誤ってヨーグルトをこぼしてしまっていたことに気づいた。」 この2文から、「キッチンで踏んでしまった、やわらかくて濡れたもの」が「ヨーグルト」だと推測できます。 ②選択肢を読んで、文脈に合うか考える 1. substance:【物質、物体】ヨーグルトのようなクリーム状のものを指す言葉として適切です。 2. drawing:【絵、図】濡れた絵を踏む可能性はありますが、「やわらかい」という描写とは合いにくいでしょう。 3. landscape:【風景、景色】キッチンで踏む対象ではないため、文脈に全く合いません。 4. criminal:【犯人】3と同様に、文脈に合致しません。 ③選択肢から当てはまると思うものを選ぶ 文脈から 1. substance が最も適切だと判断できます。 |
長文の語句・空所補充
大問2では、2つのパッセージ(長文)にそれぞれ3つ、合計6つの空所があり、文脈に合う語句を補充します。
■解答のポイント
- タイトルを読んで文章のテーマを掴む
- 冒頭から、空所の直後の一文の終わりまでを読む
- 空所の前後にある文章を注意深く読み、接続詞や指示語に注目し、文と文のつながりを把握する
- 文脈に当てはまる選択肢を選ぶ
■おすすめの勉強方法
- 長文に慣れる練習
大問2はA・B合わせて約540語の英文で構成されます。
長文読解に特化した問題集を繰り返し解き、長文への抵抗をなくしましょう。
- 精読ではなく文意を掴む練習
各段落の中心的な主張は何か、文章全体はどのような流れで展開しているのかを掴む「速読」の意識が大切です。
- 語彙力強化
単語帳で学習する際は例文と一緒に覚える習慣をつけましょう。
■解答時間の目安
大問2全体で10分~15分以内で解き終えるのが理想です。
■過去問
【大問2A】

| (18) 1 In other words 2 Instead 3 On the other hand 4 Unfortunately |
引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■考え方
| この文章は、イギリスのコーヒー文化について説明しています。 1段落目の(18)の前の文章:「コーヒーハウスは、客同士がアイデアやニュースを交換するお気に入りの場所になった。」 1段落目の(18)の後ろの文:「その主な魅力はコーヒーを飲むことではなく、ほかの客と文化について話したり、議論したりすることだった。」 (18)の前後にある文章をつなげるフレーズが入ると予想されるため、適切なものを1~4から選びましょう。 この場合、前の文の内容を別の言葉で説明している関係のため、正答は1.In other words【つまり、言い換えれば】です。 |
長文の内容・一致選択
大問3は、長文の内容に関する質問に答える問題です。
Eメール形式の文章から3問、学術的な説明文から5問、合計8問が出題されます。
■解答のポイント
- 長文を読む前に設問を先に読む
先に設問に目を通すと、何を探しながら読めば良いのかが明確になります。
- キーワードに注目し、スキャニングの技術を磨く
設問に含まれるキーワード(人名、地名、年代、特定の専門用語など)に印をつけ、その単語が本文中のどこにあるかを素早く探し出しましょう。
■おすすめの勉強方法
- 文法・英文解釈力の向上
関係代名詞、分詞構文、仮定法など、高校で学習する英文法は一通り復習しましょう。そのうえで、複雑な構文を正確に読み解く英文解釈の練習が必要です。
- 速読の練習と慣れ
毎日少しずつでも英文に触れる習慣をつけたり、時間を計りながら問題集を解いたりしましょう。
- 復習で「なぜ正解か」をはっきりさせる
答え合わせの際には「この選択肢が正解である理由は、本文のこの一文に書かれているからだ」と、正解の根拠となる箇所を本文中に見つけて印をつける作業を行いましょう。
■解答時間の目安
大問3の解答時間は20分が目安です。
■過去問
【大問3A】Eメール方式

| (24) What is one reason this e-mail is being sent to Sarah Johnson? 1 To congratulate her on her first year as a member of the fitness center. 2 To tell her about changes to the price of one-year memberships. 3 To ask her to think about renewing her membership for another year. 4 To inform her about the opening of a fitness center in the West Valley area. |
引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■考え方
| ①設問の最初に書かれている文章を読み、何について問われているかを把握する (24)「このEメールがサラ・ジョンソンに送られた理由は何ですか?」と問われているため、本文からメールの目的を探しましょう。 ②本文を読み、該当する選択肢を選ぶ メールの目的は最初に書かれている場合が多いため、メールの冒頭部分に注目します。 ③該当部分を精読し、選択肢と照合する 本文には「1周年を記念して感謝を伝えたい」という旨が書かれています。 これを最もよく表している選択肢は 1. To congratulate her on her first year as a member of the fitness center. (フィットネス・センターの会員になって1年目の彼女を祝福するため。) となります。 |
【大問3B】説明文方式

| (27) Why do many people not know much about bonobos? 1 The country where they live does not make much effort to protect them. 2 They are not as friendly as animals such as monkeys or chimpanzees. 3 They avoid contact with humans as much as possible to protect their babies. 4 The location where they live is only in a certain area of Africa. |
引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■考え方
サルやチンパンジーに似た生き物「ボノボ」についての説明文です。
基本的な解き方は大問3Aと同じです。
| ①設問の最初に書かれている文章を読み、何について問われているかを把握する (27) Why do many people not know much about bonobos? 「なぜボノボについてよく知っている人はあまりいないのか?」と、理由をたずねています。 ②本文を読み、該当する選択肢を選ぶ 本文中で「人々が知らない理由」について言及している部分を探します。 第1段落に「彼らはアフリカ中部のコンゴ民主共和国の一部の地域にしか住んでいない」とあり、4 The location where they live is only in a certain area of Africa. 【彼らが住んでいる場所は、アフリカの特定の地域だけだから。】と一致します |
英検2級のライティング対策
ライティングセクションは、2024年度の形式変更によって重要度が増しました。英文要約が追加され、受験者の思考力と、的確な英語で表現する運用能力がより深く問われるようになっています。
ライティングは正しい型と対策法を学べば、短期間でスコアを最も伸ばしやすい技能です。
また、ライティングの学習は、長文の要点を読み解く力(リーディング)、論理的な構成力(ライティング)、自分の意見を表現する力(スピーキング力)を同時に強化できます。
英文要約
2024年度から新たに追加された英文要約は、提示された文章の要点をまとめる問題です。
約150語の英語の文章を読み、その内容を45語〜55語の英語で要約します。
欄外に書かれた文章は採点されないため、解答は指定された解答欄に記述しましょう。
■過去問
以下の問題は、大学生の就職活動について書かれた文章です。

引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■解答のポイント
- 全体の主張をつかむ
まずは文章を最後まで読み、筆者が一番言いたいことを大まかに把握しましょう。 - 段落ごとの要点を拾う
各段落で何を主張しているかを探します。 - 不要な情報を削る
具体的な数値、固有名詞、細かい描写、形容詞をカットし、「主張」「理由」「結論」など、文章の骨格部分だけ残します。 - 自分の言葉に置き換える
残した要点を、本文の言葉をそのまま使わずに自分の言葉で言い換えましょう。
キーワードは残しても構いませんが、文の構造を変える必要があります。 - つなぎ合わせて一文の流れにする
拾い集めた要点を、接続詞を使って自然な一つの文章にまとめます。 - 語数と文法をチェック
指定語数に収まっているかを確認し、スペルミスや文法的な誤りがないかを見直しましょう。
■解答時間の目安
解答時間は15分程度が目安です。
英作文
英作文は、指定されたトピックについて、自分の意見と理由を述べる問題です。
社会的なテーマについて、80語〜100語で自分の意見を論理的に記述します。
■過去問
日本の城や寺を訪れる外国人観光客の規制に対して意見を述べる問題です。

引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の過去問・試験内容 2024年度 第2回 問題用紙」
■解答のポイント
高得点を狙うには、以下の構成を守りましょう。
- 序論(意見表明):
「I agree with the idea that…」のように、自分の立場を明確に述べましょう。 - 本論1(理由1):
接続詞(First, や To begin with,)で始め、1つ目の理由を具体的に説明します。
具体的な例を挙げる際は「For example,」を活用しましょう。 - 本論2(理由2):
別の接続詞(Second, や In addition,)で始め、2つ目の理由を述べます。 - 結論(意見の再確認):
最後に、「For these reasons,」や「Therefore,」などを使って、自分の意見を再度簡潔にまとめます。
■解答時間の目安
構成を練る時間も含めて25分程度が目安です。
■「英文要約」と「英作文」の勉強方法
- 「解答のポイント」を習得
上記で説明した「解答のポイント」を、時間を計りながら何度も実践しましょう。
- 言い換えの練習
問題集の長文などから一文だけを選び、意味を変えずに違う単語や文の形で書き換える練習が効果的です。
- 模範解答の分析
問題を解いたあと、自分の解答と模範解答を比較してください。
「なぜこの要点が選ばれたのか」「自分の意見と違う場合はどう書くか」「使えそうな便利な単語や表現はないか」などを確認しましょう。
- 添削の活用
自分で書いた要約文が適切かどうかは、独学では判断が難しい場合があります。
学校や塾の先生、またはオンライン添削サービスなどを利用して添削を受けると、表現や構成の改善につながります。

英検2級のリスニング対策
リスニング対策は、ただ英語を聞き流すだけでは効果が薄いです。
聞いた音声を真似て発音する「シャドーイング」や、聞いた内容を書き取る「ディクテーション」といった練習を行いましょう。シャドーイングでは、英語の音やリズム、イントネーションを脳と口に覚え込ませます。リスニングだけでなく、スピーキングも同時に鍛えられます。
また、リスニングの練習にスピーキングを取り入れれば、一次試験と二次試験の両方の対策を同時に行えます。
会話の内容・一致選択
リスニングの第1部では、男女2人の会話に関する問題が15問出題されます。
会話の場面は、家庭、学校、職場地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなどです。
■問題形式
- AとBによる短い対話が一度だけ放送される
- 対話の最後に、会話の内容に関する質問が放送される
- 問題用紙に印刷されている4つの選択肢から、会話の流れとして最も自然な応答を1つ選ぶ
■解答のポイント
- 音声が流れる前に、問題用紙の選択肢を先読みする
選択肢から会話のテーマや状況をある程度予測できるため、ポイントを絞って聞けます。
- 質問文の種類と傾向を把握する
質問文は「What」で始まるものと「Why」で始まるものが多く、会話の要点や理由を問う傾向にあります。
- 聞き取れなくても、次に進む
もし聞き取れなくてもとりあえずどれかにマークし、すぐに気持ちを切り替えて次の問題に集中することが大切です。
文の内容・一致選択
リスニングの第2部では、ナレーターによる説明文や物語文に関する問題が15問出題されます。
パッセージの内容は、ある人物のエピソードが最も多く、次いで公共の場でのアナウンス、社会的・文化的トピック、科学的トピックが占めます。
■問題形式
- 50~70語程度のパッセージが放送される
- パッセージに関する質問 (Question) が放送される
- 問題用紙に印刷された4つの選択肢から、質問の答えとして最も適切なものを1つ選ぶ
■解答のポイント
- 文章の主要なテーマを掴む
多くの場合、文章の最初の文でそのパッセージ全体のトピックが提示されます。
冒頭部分に特に集中して聞くと、内容が理解しやすくなるでしょう。
- 選択肢の先読みを徹底する
事前に選択肢を見ておくと、どのような情報に注意して聞けば良いかが明確になります。
■「会話の内容・一致選択」と「文の内容・一致選択」の勉強方法
- シャドーイングで「英語の耳」を作る
聞いた音声を少し遅れて真似して発音するシャドーイングは、両パートの対策に効果的です。
英語特有のリズムや音の連結に慣れると、ネイティブの自然なスピードに対応できる、根本的なリスニング力が向上します。
- スクリプト(台本)で徹底的に復習する
問題を解き終えたら、必ずスクリプトを見ながら音声を繰り返し聞きましょう。
「単語を知らなかった」「音がつながって聞こえた」など、聞き取れなかった原因を分析すると、次の得点につながります。
英検2級の二次試験(面接)対策を紹介

一次試験に合格すると、二次試験(面接)に進みます。二次試験は、面接官と1対1で行う約7分間のスピーキングテストです。
なお、面接試験には「アティチュード(態度)」という採点項目が明確に存在し、積極的にコミュニケーションを取ろうとする意欲や姿勢が評価されます。たとえ文法的な間違いがあっても、アイコンタクトを保ち、はきはきと話すと、高評価を得られる可能性があります。
多くの受験者が緊張する面接ですが、流れを事前に知っておくことで、当日の不安を軽減し、本来の実力を発揮できるでしょう。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 入室・挨拶 | 「Hello.」と挨拶し、面接官に面接カードを渡す。 |
| 2 | 問題カードの受取 | 「Thank you.」と言ってカードを受け取る。 |
| 3 | 黙読(20秒) | パッセージ(約60語)を黙読する。 |
| 4 | 音読 | タイトルから音読する。 |
| 5 | No. 1: パッセージについての質問 | パッセージの内容について質問に答える。 |
| 6 | No. 2: イラストについての質問 | 3コマのイラストを見て物語を説明する。(準備20秒) |
| 7 | No. 3: 受験者自身の意見を問う質問1 | カードのテーマに関連した質問に答える。 |
| 8 | No. 4: 意見を問う質問2 | 一般的な社会問題について意見を述べる。 |
| 9 | カード返却・退室 | 「Thank you. Goodbye.」など、挨拶して退室する。 |
音読
面接で最初に評価される課題が音読です。急いで読む必要はないため、面接官に聞こえるよう、はっきりと大きな声で発音しましょう。
音読の前には20秒間の黙読時間があるため、ここでタイトルと本文に素早く目を通し、難しい単語の発音を予測しておきましょう。音読の際には、コンマ(,)では少し休み、ピリオド(.)ではしっかりと間を置くと、自然で理解しやすい音読になります。
分からない単語があっても立ち止まらず、スペルから発音を推測し、自信を持って読み進めてください。
パッセージについての質問
No.1の質問では、音読したパッセージの内容について問われます。この質問は問題カードを見ながら答えられるため、落ち着いて解答しましょう。
質問は「Why…?」または「How…?」で始まることがほとんどで、答えは必ずパッセージのなかに書かれています。
例えば、「Why…?」と聞かれたら、「because」「so」などの理由を示す語句の周辺を探し、「Because…」で答えましょう。「How…?」と聞かれたら、「by ~ing」などの方法を示す表現で答えてください。
イラストについての質問
No.2の質問で、3コマのイラストの展開を説明します。説明の前に20秒間の準備時間が与えられるため、この時間で物語の骨子を組み立てましょう。
イラストで描かれている出来事はすでに起こった事象として、動詞は過去形や過去進行形で説明します。登場人物のセリフや、コマの間にある「One day」「A few hours later」といった時間経過を示す語句をそのまま使うと、スムーズに物語を構成できるでしょう。
各コマについて、登場人物の行動と心情を説明すると、より豊かな描写になります。
受験者自身の意見など
最後のNo.3とNo.4では、社会的なテーマについて、受験者自身の意見が問われます。英語で論理的に意見を述べる能力が問われているため、必ずしも自分が本当に考えていることではなく、英語で理由を説明しやすいほうの立場を選んでも構いません。
まず質問に対し、「I agree. / I disagree.」や「Yes, I do. / No, I don't.」のように、結論から簡潔に答えましょう。次に意見の理由として、「First,… Second,…」と2つ簡潔に述べるか、1つの理由に「For example,」で具体例を加えて詳しく説明します。
英検の面接対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

英検2級の対策に関するよくある疑問
ここからは、英検2級の対策に関する、よくある質問にお答えします。学習を進めるうえでの参考にしてください。
何から手をつければ良いか分からない
「何から手をつければ良いか分からない」という方は、まず英検の公式サイトや市販の過去問題集を使って、時間を計りながら本番と同じ形式で問題を1回解いてみましょう。
その後、自己採点をすると「長文を読むのに時間がかかりすぎてライティングが間に合わなかった」「リスニングの後半は全く聞き取れなかった」など、自分の弱点が明確になります。弱点が分かれば、おのずと次に取り組むべき課題が見えてくるでしょう。
多くの場合、すべての技能の土台となる語彙力の強化が最初の課題となります。自分のレベルを客観的に把握したうえで、まずは単語帳を1冊用意し、体系的な語彙学習をスタートさせましょう。
本番のように面接練習をする環境がない
練習相手がいなくても、効果的な面接対策は可能です。例えば、リスニング対策でも紹介した「シャドーイング」は、リスニング力と英語の発音・流暢さを高める基礎的な練習として有効です。
ただし、1人での練習は客観的なフィードバックが得られないため、自分では気づけない間違いや癖を修正できない可能性があります。独学の限界を補うためには、学校の先生や友人にお願いして模擬面接を行ったり、オンライン英会話サービスで英検対策に特化したレッスンを受けたりしましょう。
マグナのオンライン英会話では、経験豊富なコーチが本番さながらの模擬面接を行います。
あなたの解答に対し、文法、語彙、発音、アティチュードに至るまで、的確なフィードバックをその場で提供します。
さらに、マグナのオンライン英会話が提供している英単語アプリ「マグたん」を使用すれば、ゲーム感覚で飽きずに語彙力を強化し、自分の英語力の現在地を把握できるでしょう。
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英検2級の対策に必要な勉強時間は?
英検2級の合格に必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
- 中学生の場合: 約200~250時間
- 高校生の場合: 約100~150時間
- 英語学習から離れていた社会人の場合: 150~200時間
自分の現在地を正確に把握し、試験日から逆算して無理のない学習計画を立てましょう。
英検2級に合格する高校生は何割?
日本英語検定協会は2016年以降、公式な合格率を発表していないため、最新の正確なデータはありません。最後に公開された2016年度のデータによると、英検2級を受験した高校生の合格率は以下のとおりです。
- 一次試験の合格率: 34.0%
- 二次試験(面接)の合格率: 80.4%
一次試験の合格率は約3分の1と決して高くはありませんが、二次試験は8割の高校生が合格しています。
試験の難易度は一定に保たれているため、現在の合格率もこの水準から大きくは変わらないと推測されるでしょう。

まとめ
英検2級の一次試験では、ライティングの対策を中心に据えることで、リーディング力の向上にもつながります。
二次試験(面接)では、回答内容の正確さに加えて、積極的にコミュニケーションを取ろうとする「アティチュード」が評価に影響します。
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受験や将来につながる“実力としての英語力”を、お子さまに身につけさせてみませんか?
\英語力を身につけたい方は、こちらもチェック/
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