
Yoshi's CUP 1年の軌跡 逸崎 獅王(いつさき しおん)選手

1年間の記録動画
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12月末(カウンセリング)

カウンセリングでは初対面でも緊張する様子もなく、自分の英語力についてしっかり伝えてくれました。これまでは何となく聞きとれた単語から内容を予想したり、簡単な単語やジェスチャーで表現したりすることが多かったそうですが、アメリカの大学進学を考えているため、英語学習の必要性は十分に感じているようでした。英語があまり得意ではないという獅王くんですが、自負している「高いコミュニケーション能力」は言語習得においてかなり重要な素質なので、「がむしゃらEnglish」での学習スタイルが適しているのではないかと感じられました。
1月〜(コーチング開始)

初回コーチングの自己紹介では、「名前、年齢、住んでいるところ、好き嫌い」など言い慣れた英文をスラスラ伝えることはできましたが、それ以上の内容は出てきませんでした。でもインタビューをすると、聞き取れたキーワードから質問内容を汲み取り単語ベースで返答することはできていました。
その後のコーチングでも英会話タイムを設けて少しずつ練習していきました。その中で感じた獅王くんの大きな強みは、聞いて理解できない時に無言で止まるのではなく「それ何て言ってるんですか?」や “One more, OK?” など、わからないということを自ら意思表示できる素直さです。
また、伝えたい言葉が英語で出てこない時に黙って考え続けるのではなく、考えながらボソボソつぶやいてくれたので、獅王くんの言いたいことが把握できました。そんな時、コーチから英語でヒントを出したり英単語を言ってあげたりすると「そう、それそれ!」という表情でその単語をリピートする姿もよく見られました。その様子から、「何となく頭の中にあるけれどアウトプットまで繋がっておらず、習得まではあと一歩」という語彙が結構ありそうだと感じられました。アウトプットの機会を増やすことで、少しずつ使える英語になっていくはずです!

アプリ学習については「マグたんの最初の方は簡単だけど、復習になるし音の練習にもなるからこのままが良い!」という獅王くんの思いを受け、スキップ機能を使わずに取り組んでもらいました。1週間で取り組める時間や単語の量がわかりペースが掴めてくると、目標設定もスムーズにできるようになっていきました。
3月〜

コーチングでの英会話にも慣れてきて、1ヶ月前には理解できていなかった単語やフレーズをきちんと理解して適切に返答できるようになるなど、小さな成長が所々で見られるようになりました。また、一問一答形式だけでなく会話のラリーが少しずつ続くようになったり、話題について自分の知っている単語で何とか説明しようとする「がむしゃらEnglish」がたくさん出てきたりして、コミュニケーション能力の高さが英語でのアウトプットの成長を大きく後押ししてくれていました。
さらに、うまく英語で言えなかった単語や説明を次回のコーチングまでに調べてくるという習慣もついてきて、「わからないままにしない、できないままにしない」という獅王くんの芯の強さが、英語学習にも活かされていたのではないかと思います。練習や試合で忙しい時もありましたが、それでも自分で決めた目標の達成に向けてできる時に集中して取り組み、1週間に約100〜150語マスターしていました。4月下旬からは、目標設定も英語でできるようになりました。
6月〜

大会が続いて疲れている中でもアプリ学習を継続し、6月始めには「マグたん」のListeningとReadingで1,000語レベルを超えていました。コーチングでは試合の結果や対戦相手のことなども英語で伝えられるようになりました。
さらに、7月に入るとコーチングを全て英語で行うことができるようになり、単語だけでなくフレーズや文の形で説明しようと努力する姿も見られるようになりました。(例:My father is think plan. / I no remember. / My brother come back home.)これは獅王くんによる自発的な変化だったので、アプリ学習やコーチングを通して英語に触れてきたことで、これまで聞いたり習ったりしたフレーズや文などが何となく形成されてアウトプットに繋がったのかもしれません。文法ミスはありますが、コーチングの中では「なんとか英語で伝える」という積極的な姿勢を大切にして会話を続けていきました。
8月後半〜最終コーチング(12月30日)

ここまで順調に成長が見られた獅王くんですが、8月後半からは国内大会や海外遠征で忙しさが増して、残念ながらアプリ学習もコーチングもほとんどできなくなってしまい、年末までに参加できたコーチングはわずか3回でした。

1〜2ヶ月ぶりのコーチングでは久々の英会話で詰まってしまうことがありましたが、「がむしゃらEnglish」で頑張って説明しようとする姿は健在でした。そして何よりも、コーチング最終日に日本語で今後の目標について力強く語ってくれた姿はとても頼もしく印象的でした!
最後に
全日本ジュニアテニス選手権で優勝した時の獅王くんのスピーチがとっても素晴らしかったので、「スピーチ内容は、普段から考えたり練習したりしているの?」と尋ねた時、「いや、いつもその場で思ったことを話してます!」と言っていました。日頃から人とのコミュニケーションを大切にして豊かな表現力で会話を楽しむ中で、どんな場面でも自分の言葉できちんと思いを伝えられる力が育まれてきたのだと思います。簡単な言葉で大まかに説明を済ませるのではなく、いろんな言葉を使って物事を説明できる力が獅王くんにはしっかりと備わっていて、その「一つの話題について内容をより具体的に説明できる表現力」は、英語でのコミュニケーションにも大きく繋がっていました。
日本語でも自分の考えがあやふやだと、当然、英語で説明することはできません。獅王くんのように伝えようとする内容や考えが具体的に頭の中に描けることで、英語が難しくても、何とか伝えようとチャレンジする姿勢が生まれてくるのではないでしょうか。
後半にコーチングサポートがあまりできず申し訳なかったのですが、獅王くんの高いコミュニケーション能力と順応力があれば、今後のアメリカ生活でどんどん英語を吸収し使いこなせるようになるはずです。
目標に向かって努力し続ける獅王くんが、夢の舞台で輝く姿を楽しみにしています!
獅王くんからメッセージ
英語を使えると、海外に行った時に外国人との会話で困らない!
自分が言いたいことをしっかり言えるようになれば会話が楽しくなると思います!あと単純に英語を話せればかっこいい!
忙しい中でも英語学習を続けるには、移動中の車や電車で英語の動画やアプリを利用するといいと思います!保護者の方は、なるべくポジティブな発言をしてあげたら子供達は、めちゃくちゃ嬉しいと思います!
ネガティブな発言をしてしまったら勉強が楽しくなくなるので、楽しく勉強できれるようにしてあげるのがベストだと思います!
また、親も一緒に勉強してくれれば、一緒に学んだ言葉を使って話したり、親の方が勉強していれば、負けられないという競争心が出て、もっと勉強しようという気持ちになると思います!