小学生の英検対策!子供に適した級の選び方から勉強法まで解説
近年、小学生の英語学習への関心が高まり、英検を受験する小学生が増えています。しかし、保護者の方からは「何級から始めるべき?」「どんな対策をすればいいの?」といった疑問の声も少なくありません。
この記事では、小学生が英検対策を始めるメリットから、各級のレベルと具体的な勉強法、保護者ができるサポートを解説します。
.webp)
【この記事で分かること】
・小学生が英検対策を始めるメリット
・子供の英語レベルに合った級の選び方(5級・4級・3級)
・合格に導く効果的な勉強法と保護者のサポート方法
英検対策を始める小学生が増えている
近年、英検対策を始める小学生が増えています。英検が公表する「受験の状況」によると、小学生以下の志願者数は過去5年間で22万人以上も増加しています。
| 年度 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者数 | 325,390人 | 461,154人 | 524,833人 | 551,604人 | 547,536人 |
この背景には、2020年度から小学校で英語教育が本格化したことが挙げられます。
新しい学習指導要領により、小学3・4年生では「外国語活動」として英語に親しむ時間が設けられ、5・6年生では成績が付く「教科」として、より体系的な学習が始まりました。
保護者の間でも「子供の英語力をしっかり伸ばしたい」というニーズが高まり、英検を受験させるケースが増加しているのです。

小学生のうちから英検対策を始めるメリット

小学生のうちから英検対策を始める主なメリットは、以下6つです。
- 英語に欠かせない4技能が身に付く
- 英語学習のモチベーションアップにつながる
- 達成感・自信が得られる
- 受験に有利になる場合がある
- 英語学習を習慣化できる
- 中学入学後の英語学習でスムーズなスタートを切れる
ひとつずつ見ていきましょう。
英語に欠かせない4技能が身に付く
英検は「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4技能をバランスよく測定する試験です。
小学生がまず目標とする5級・4級では主にリーディングとリスニングの基礎を固めます。3級以上を目指す過程では、日本の英語教育で特に練習機会が不足しがちなライティングとスピーキングの能力も本格的に問われます。
小学生のうちから英検対策を始めると、将来的に4技能をバランス良く習得するための土台を築けるでしょう。
英語学習のモチベーションアップにつながる
英検合格という明確な目標は、子供が日々の学習に意欲的に取り組む動機になります。
目標から逆算する形で小さな課題をいくつも設定し、それを一つずつクリアしていく経験は、英語学習を習慣化させるきっかけにもなるでしょう。
達成感・自信が得られる
英検に合格するという成功体験は、子供にとって大きな自信になります。特に英検は「級」という目に見える形で成果が得られるため、努力が報われたと実感しやすいです。
このような成功体験は、自己肯定感の向上にもつながります。英語学習に限らず、他の教科や将来のさまざまな挑戦にも良い影響を与えるでしょう。
受験に有利になる場合がある
英検を取得しておくと、中学・高校・大学入試の際、一部の学校や選抜方式において、次のような形で優遇される場合があります。
- 出願資格として認められる
- 試験の得点に加点される
- 英語の試験が免除される
ただし、優遇の有無や対象となる級は、学校や年度によって異なります。必ず志望校の最新の募集要項や、英検協会の公式サイトで公開されている入試活用校の情報を確認してください。
英語学習を習慣化できる
小学生のうちから英検の勉強に取り組むと、英語学習を自然と習慣化できます。英語はインプットとアウトプットを繰り返し行うことで記憶に定着しやすくなり、長期的な英語力向上につながります。
「毎日寝る前に30分」や「夕食後に5分の単語学習」のように、無理なく続けられる学習時間を設定し、決まった時間に勉強に取り組むのが継続のコツです。
中学入学後の英語学習でスムーズなスタートを切れる
小学生のうちに英検を取得しておくと、中学校での本格的な英語学習で扱う内容を「復習」として取り組めるため、スムーズなスタートを切れます。
英検4級や3級レベルまで進んでいれば、中学1年生で習う文法事項の多くをすでに学習しているので、英語が「得意科目」にしやすくなるでしょう。部活動や定期テストなどで忙しくなるときには英語の基礎がすでに固まっているため、他の学習に時間を充てる余裕も生まれます。

小学生の英検対策は何級から始めるべき?
小学生の英検対策を始めるにあたって、「何級から挑戦させるべきか分からない」という保護者の方もいるでしょう。
子供の現在の英語力や学習経験に合わない級を設定してしまうと、難しすぎて英語嫌いになったり、簡単すぎて達成感を得られなかったりする可能性があります。
ここからは、小学生が挑戦する主な級である5級、4級、3級について、それぞれの難易度と、対策のポイントを解説します。
英検5級の難易度と対策
英検5級は、英語学習を始めたばかりの小学生や、初めて英検に挑戦する子供に最適な級です。試験内容も身近なテーマが中心で、英語の楽しさを実感しながら達成感を得るのに適しています。
| 項目 | 詳細 | ||
|---|---|---|---|
| 対象レベル | 小学校卒業レベル(公式サイトの目安は「中学初級程度」) | ||
| 受験におすすめの学年 | 小学1年生~3年生 | ||
| 必要な語彙数 | 約600語 | ||
| 試験内容 | 一次試験 | リーディング | 短文・会話文の空欄の補充など |
| リスニング | イラストの理解・会話内容に関する質問など | ||
| 希望者のみ(級の合否には影響しません) | スピーキング | 音読・質問応答 | |
| 合格基準 | リーディング・リスニング | 英検CSEスコア/419 | |
英検5級は、以前は「中学初級程度」とされていましたが、新しい学習指導要領の開始にともない、現在では小学校で学ぶ内容が多く含まれています。英語学習を始めたばかりの小学生でも、無理なくチャレンジできるでしょう。
■こんな子供なら5級に挑戦してみよう!
| アルファベットの読み書きができる 「be動詞」「一般動詞」「疑問文・否定文」など、超基本の文法を理解している 「名前・年齢・好きなもの」など身近な会話表現を聞いてわかる 英語の歌や動画、絵本に親しみ、英語を楽しんでいる |
上記に当てはまる子供は、5級に挑戦することで英語への自信と達成感を得られる可能性が高いです。
■こんな場合は、まだ基礎固めを
| アルファベットや簡単な単語の読み書きが不安定 「This is ~.」「I like ~.」のようなごく簡単な文を聞いても理解が難しい 初めての試験で長時間集中するのがまだ難しい |
このような場合は、まず英語に触れる習慣づくりから始めましょう。英語の絵本や歌、ゲーム感覚の学習を取り入れ、「英語って楽しい」と感じられるようになれば、5級合格への近道になります。
英検4級の難易度と対策
英検4級は、中学中級程度(中学2年生程度)の英語力が求められますが、簡単な英語が理解できている小学生なら合格を目指せます。5級から一段階レベルアップした内容となるため、基礎をしっかり固めてから挑戦しましょう。
| 項目 | 詳細 | ||
|---|---|---|---|
| 対象レベル | 中学初級~中級程度 | ||
| 受験におすすめの学年 | 小学4年生~5年生 | ||
| 必要な語彙数 | 約1,300語(5級の約2倍) | ||
| 試験内容 | 一次試験 | リーディング | 短文や会話の穴埋めに加え、Eメールや案内文など100語程度の長文読解が追加 |
| リスニング | 会話の応答文選択に加え、物語や説明文を聞いて内容を答える問題が追加 | ||
| 希望者のみ(級の合否には影響しません) | スピーキング | 音読・質問応答 | |
| 合格基準 | リーディング・リスニング | 英検CSEスコア/622 | |
英検4級に合格するには、5級レベルの内容をしっかり理解したうえで、新しい単語や少し長めの英文を読み取る力が求められます。
■こんな子供なら4級に挑戦してみよう!
| 英検5級レベルの単語や文法をほぼ理解している 過去形・未来形を使った文を「理解できる」(できれば自分で言えるとなお良い) 「小学生のためのよくわかる合格ドリル4級」などの市販教材を、楽しく取り組めている 英語の絵本や短い物語など、数ページ続く英文を読むことに抵抗がない |
上記に当てはまる場合は、過去問を活用して試験形式に慣れると、合格に大きく近づけるでしょう。
■こんな場合は、焦らず基礎固めを
| 4級レベルの単語(目安600~1,300語)をまだ十分に覚えていない 5級レベルの復習問題で、つまずく箇所が多い 約65分の試験時間、集中して問題に取り組むのが難しい |
もし5級に合格していても、4級の基礎が不安定なら、単語や文法の復習から始めましょう。1日15分でもコツコツ続ける習慣が、次の合格につながります。無理に急がず、子供のペースに合わせることが重要です。
英検3級の難易度と対策
英検3級は、「中学卒業程度」の英語力が求められます。英語学習を高いレベルで進めている小学生が、中学生の英語を先取りして挑戦する場合に、最初の大きな目標となる級です。
| 項目 | 詳細 | ||
|---|---|---|---|
| 対象レベル | 中学卒業程度 | ||
| 受験におすすめの学年 | 英語が得意、または中学受験を検討している小学6年生~中学生 | ||
| 必要な語彙数 | 約2,100語 | ||
| 試験内容 | 一次試験 | リーディング | 4級で出題される内容に加え、より複雑なテーマや長い文章も含まれる |
| ライティング | 返信メールの作成、そして意見論述形式の英作文が出題される | ||
| リスニング | 5級や4級よりも話の長さや内容が複雑になり、より詳細な聞き取りが求められる | ||
| 二次試験 | スピーキング | 音読と、面接官からの質問に答える英語面接 | |
| 合格基準 | 一次試験 | 英検CSEスコア/1,103 | |
| 二次試験 | 英検CSEスコア/353 | ||
4級までとの大きな違いは、筆記試験での英作文(ライティング)と、二次試験での英語面接(スピーキング)が加わる点です。そのため、4技能すべてをバランス良く鍛える必要があります。なお、二次試験に進めるのは、一次試験の合格者のみです。
合格するためには、身近な英語を理解し、内容について自分の考えや感想を理由を含めて伝えるスキルが必要です。
■こんな子供なら3級に挑戦してみよう!
| 基本文法(be動詞、一般動詞)に加え、受動態・現在完了・関係代名詞・間接疑問文など中学後半の文法を理解している 簡単な英作文や日記で自分の考えや経験を英語で書ける 英語で自分のことや意見を短く話せる 英語の動画や絵本などで、まとまった英文を理解できる 過去問演習や模擬面接に取り組み、試験形式に慣れている |
上記に当てはまる子供は、過去問を使った練習や面接対策を行うと、合格の可能性を大きく高められるでしょう。
■こんな場合は、焦らず基礎固めを
| 中学後半の文法(受動態・現在完了・関係代名詞など)の理解が不十分 英作文やスピーキングの経験が少なく、面接で自分の考えを英語で伝えるのが難しい 長時間(約65分)の筆記+面接に集中して取り組むのが難しい |
このような場合は、4級や5級で成功体験を積んだり、または中学後半の文法・ライティング・スピーキングを中心に学習したりして、次の挑戦に備えることをおすすめします。
少しずつ学習習慣を整え、1日15分でも継続することが、3級合格への近道です。

小学生の英検対策で効果的な勉強法
小学生が英検に合格するためには、子供の発達段階や興味に合わせた、効果的な勉強法を取り入れましょう。「勉強」と感じさせず、楽しみながら英語に触れる機会を増やすことが継続の秘訣です。
ここからは、小学生の英検対策で効果的な5つの勉強方法を紹介します。
受験級の文法を習得する
英検対策には、受験する級に応じた文法知識を学ぶ必要があります。小学生向けの分かりやすい英検対策テキストを活用し、まずは目標級に必要な文法を理解しましょう。
具体的には、英検対策専用のテキストを用いて、以下の学習をするのが効果的です。
- 例文を暗記する
- 簡単な英文を書いてみる
- 会話の中で使ってみる
ただルールを暗記するだけでなく、実際に使える知識として定着させることが重要です。
語彙力・リスニング力の強化
英検対策の土台となるのが、語彙力とリスニング力です。特にライティングがない5級・4級では、この2つを強化することが合格に直結します。
そこでおすすめなのが、英検専用の単語帳を1冊用意し、毎日5分からでもコツコツ取り組んでいく方法です。その際、「目で見る」だけでなく、「声に出す」「正しい発音を聞く」といった複数の感覚を使うと、語彙力とリスニング力を同時に伸ばせます。
級が上がり語彙数が増えてきたら、例文の中で覚える学習法も効果的です。
過去問や問題集を繰り返し解く
英単語や文法の学習がある程度進んだら、過去問や英検の問題集に挑戦しましょう。問題を解くことで、各級の出題形式や問題パターン、リスニングのスピード感、適切な時間配分など、本番の試験傾向を具体的に把握できます。
英検に特化した問題集を1冊購入し、最低でも3周は繰り返してみましょう。間違えた問題や苦手な分野は4周以上解き、安定して合格点に達するまで練習してください。
英検の公式サイトでは、直近3回分の過去問が無料で公開されています。保護者の方が時間を測ったり、時間配分の練習をサポートしたりして、本番と同じように挑戦すると良いでしょう。
塾やオンライン英会話の活用
自宅での学習に限界を感じる場合は、塾やオンライン英会話といった外部サービスを活用する方法がおすすめです。なかでもオンライン英会話には、塾にはない以下のようなメリットがあります。
- 英検対策の経験豊富な講師から、子供のレベルに合わせた質の高い指導を受けられる
- 送迎不要で、好きな時間に自宅で受講できる
- 通塾より費用を抑えられる場合が多い
英検対策ができるサービスを選ぶ際は、カリキュラムの内容や講師の質、子供が楽しめる学習環境が整っているかなどをチェックして、子供に合ったものを選びましょう。


アプリや動画を活用して学習する
英語学習を継続するためには、子供に「英語学習=つまらない」というイメージを持たせないことが大切です。
楽しみながら学習意欲を維持するために、以下のような方法を取り入れてみましょう。
- 子供の興味を引く英語のアニメや歌、絵本などを活用する
- ネイティブスピーカーが話す音声に日常的に触れる
- 英検対策に対応した動画や音声教材を取り入れる
- 無料の学習アプリを活用する
「マグナとふしぎの少女」はまさに「ゲーム感覚で楽しく学ぶ」を体現したAIえいごアプリです。語学教育のプロや心理学者が監修した”ファンラーニング”というメソッドで、楽しみながら英語に親しめるよう設計されています。英語を使ったキャラクターとの会話やバトルに夢中になるなかで、自然に英語力を伸ばせます。
\アプリの詳細・ダウンロードはこちらから/

さらに、同アプリを運営している「マグナのオンライン英会話」では、英検5級から2級までの各級に対応した英検専用講座も用意しています。ゲームで培った英語力を活かして、英検合格という次の目標も目指せるため、学習がスムーズに進むでしょう。
小学生の英検対策を成功させるために保護者ができること
小学生の英検対策を成功させるためには、子供本人の努力はもちろんですが、保護者の方のサポートも非常に重要です。ここからは、英検合格のために保護者ができることとして、以下の3点を紹介します。
- 英語に触れる機会を増やす
- やる気を引き出す声かけ・サポートを行う
- 楽しみながら学べる環境を作る
それぞれ見ていきましょう。
英語に触れる機会を増やす
日常生活の中で自然に英語に触れる機会を増やすことが、英語力の向上につながります。
具体的には、以下のような方法がおすすめです。
- 日常会話に「Good morning!」や「Thank you !」などの簡単な英語を取り入れる
- 英語の絵本の読み聞かせをする
- 英語の動画や音楽を流す
- 目につくところに英語のポスターや英単語のラベルを貼る
無理なく、日常に英語を取り入れる工夫が、英語に親しむきっかけになります。
やる気を引き出す声かけ・サポートを行う
子供のやる気を引き出す声かけやサポートも大切です。
子供の努力の過程を認め、「よくできたね」「毎日がんばっているね」といった前向きな声掛けを行うと、子供の英語学習へのモチベーションアップにつながります。
また、小さな成功体験を積ませるのも効果的です。例えば、保護者の方と一緒に学習目標を立てたり、日常のささいな場面で「英語が伝わった」「英語がわかった」という経験を積ませたりすると良いでしょう。
子供が間違えることをおそれずにチャレンジできるよう、「間違えても大丈夫だよ!」と繰り返し伝えてください。
楽しみながら学べる環境を作る
英語を楽しみながら学べる環境を提供することも、保護者の重要な役割です。無理強いを避け、子供が「楽しい」と感じることで、長期的に英語学習を続けられる可能性が高まります。
特に、小学生の英語学習には、オンラインコンテンツの活用が効果的です。机に向かって教科書を開く学習よりも、ゲームやアニメを通じた学習のほうが集中力が持続しやすい場合があります。
「マグナのオンライン英会話」は、アニメやゲームとレッスンが連動しており、お子さまがみずから進んで英語に触れたくなるような環境が整っています。外国人講師と日本人講師によるダブルのサポート体制で、学習面だけでなく「英語が好き」というマインド面の強化も期待できるでしょう。
.webp)
まとめ
小学生のうちから英検対策に取り組むと、英語の4技能の基礎を早い段階で固め、学習へのモチベーションや自己肯定感を高められます。「〇級合格」という成功体験は、子供にとって大きな自信となり、英語以外の学習にも良い影響を与えるでしょう。
英検は子供の現在の英語レベルや興味に合わせて、無理なく挑戦できる級からスタートするのが大切です。過去問や問題集を活用した学習に加え、日々の生活のなかに英語を取り入れる工夫をすると、学習効果はさらに高まります。
もし家庭学習だけでは難しいと感じたら、ぜひ「マグナのオンライン英会話」をご活用ください。ゲーム感覚で楽しく学びながら、英検合格に必要な力を体系的に身につけられます。希望級の一発合格を目指す、英検特化の短期集中オンライン講座もご用意しているので、ぜひ詳細をご確認ください。
お子さまが英語を好きになり、自信を持って世界へ羽ばたくための第一歩を、親子で一緒に踏み出してみませんか?
\夢中に学べる英語スクール!今すぐ無料体験/
.webp)